親知らずの生え方と抜歯方法について

- 親知らずの生え方には大きく3パターン程あります。
- ①真っ直ぐ生えているパターン
- ②頭が一部露出し、斜めに生えて手前の歯にぶつかるパターン(半埋伏:はんまいふく)
- ③全く見えず骨の中に埋まっているパターン(完全埋伏:かんぜんまいふく)
生え方により抜歯の難易度、抜歯の流れが異なってきます。
親知らずの抜歯方法
真っ直ぐ生えている親知らず

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抜歯方法
真っ直ぐに生えているので、なんの問題もなく抜歯ができる場合とできない場合があり、結構、時間がかかってしまう事があります。
▼ 真っ直ぐ生えている親知らずの抜歯の流れを見る
1. 術前に軟膏抗生物質の塗布
飲み薬ではなく、渋谷歯科では、抗生物質の軟膏をつけるようにしています。
飲み薬は、確かに効果はありますが、抗生物質の乱用は、将来的に抗生物質が効かなくなりますので、軟膏の塗布を中心として行い、どうしてもという際に飲み薬を処方します。当日は、腫れていない状態で抜歯を行いたいです。
2. 浸潤麻酔
通常の2倍量の麻酔を親知らずの周りに打っていきます。
初めは、痛みがないように頬の方に麻酔を行い、その後、ある程度麻酔が効いてきたところで、親知らずの周りに麻酔を行います。2回に分けて麻酔を行うと麻酔の痛みが和らぎます。
3. 伝達麻酔
炎症が強い場合や麻酔が効きにくい場合は、早めに伝達麻酔を行います。伝達麻酔は、親知らずなどの顎の神経節を麻酔液で満たすことより、痛みをブロックしてくれます。真っ直ぐ生えている親知らずの場合は、伝達麻酔まで行うことは、非常に少ないです。
4. 抜歯
親知らずの頭をしっかりと掴んで左右にゆっくり動かして脱臼させて抜歯を行います。焦らずゆっくりと動かすのがコツになります。
斜めに生えている親知らず(半埋伏)

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抜歯方法
斜めに生えているので、手前の歯がストッパーになって、引っ張っても抜けてきません。
▼ 斜めに生えている親知らず(半埋伏)の流れを見る
1. 術前に軟膏抗生物質の塗布
飲み薬ではなく、渋谷歯科では、抗生物質の軟膏をつけるようにしています。
飲み薬は、確かに効果はありますが、抗生物質の乱用は、将来的に抗生物質が効かなくなりますので、軟膏の塗布を中心として行い、どうしてもという際に飲み薬を処方します。当日は、腫れていない状態で抜歯を行いたいです。
2. 浸潤麻酔
通常の2倍量の麻酔を親知らずの周りに打っていきます。
初めは、痛みがないように頬の方に麻酔を行い、その後、ある程度麻酔が効いてきたところで、親知らずの周りに麻酔を行います。2回に分けて麻酔を行うと麻酔の痛みが和らぎます。
3. 伝達麻酔
炎症が強い場合や麻酔が聞きにくい場合は、早めに伝達麻酔を行います。伝達麻酔は、親知らずなどの顎の神経節を麻酔液で満たすことより、痛みをブロックしてくれます。
4. 切開
親知らずの周りに歯肉が被っている場合、歯肉が邪魔をして抜歯ができませんので、歯肉をメスで開く必要があります。歯肉を開く前には、骨膜まで切開をきちんと入れて、歯肉を開きやすくします。
5. 剥離
メスを入れた歯肉を剥離子で開いていき、親知らずをしっかりと露出させます。この際にしっかりと親知らずの顔が見えるように剥離をしておくと後々抜歯後スムーズに進みます。
6. 歯冠分割
親知らずが斜めに生えて手前側の歯で止まっていますので、ぶつかっている前の部分をバーで削って歯の頭の部分だけを取り出します。
7. 歯根抜歯
さあ、残りは歯の根の部分だけです。歯の根の部分をてこの原理を用いて抜歯をしていきます。
8. 縫合
歯肉に切開を入れていますので、糸で縫合を行い。傷口が治りやすい状態にします。
9. 消毒・止血
消毒を行い、ガーゼを強く噛んでもらい止血を行います。
10. 抜歯後注意事項の説明
抜歯後の注意事項を説明するのですが、良く聞いて守るようにして下さい。結構、皆さん!聞き漏れがある事が多いです。
真横に生えている親知らず(水平埋伏)

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抜歯方法
真横に生えている親知らずは、下歯槽神経との距離が問題となりますので、パノラマレントゲン写真だけではなく、CTを撮影してミリ単位で、抜歯が1回で行う事ができるのか?2回に分けて行う事が出来るのか?の判断を術前にする必要があります。
▼ 真横に生えている親知らずの抜歯の流れを見る
1. 術前に軟膏抗生物質の塗布
飲み薬ではなく、渋谷歯科では、抗生物質の軟膏をつけるようにしています。
飲み薬は、確かに効果はありますが、抗生物質の乱用は、将来的に抗生物質が効かなくなりますので、軟膏の塗布を中心として行い、どうしてもという際に飲み薬を処方します。当日は、腫れていない状態で抜歯を行いたいです。
2. CT撮影
通常のレントゲンだけですと、3次元的に親知らずの根が下歯槽神経に近いのか?接しているのか?を判断する事ができませんので、術前にCTを撮影して判断する必要があります。
3. 浸潤麻酔
通常の2倍量の麻酔を親知らずの周りに打っていきます。
初めは、痛みがないように頬の方に麻酔を行い、その後、ある程度麻酔が効いてきたところで、親知らずの周りに麻酔を行います。2回に分けて麻酔を行うと麻酔の痛みが和らぎます。
4. 伝達麻酔
炎症が強い場合や麻酔が聞きにくい場合は、早めに伝達麻酔を行います。伝達麻酔は、親知らずなどの顎の神経節を麻酔液で満たすことより、痛みをブロックしてくれます。
5. 切開
親知らずの周りに歯肉が被っている場合、歯肉が邪魔をして抜歯ができませんので、歯肉をメスで開く必要があります。歯肉を開く前には、骨膜まで切開をきちんと入れて、歯肉を開きやすくします。
6. 剥離
メスを入れた歯肉を剥離子で開いていき、親知らずをしっかりと露出させます。この際にしっかりと親知らずの顔が見えるように剥離をしておくと後々抜歯後スムーズに進みます。
7. 歯冠分割
親知らずが斜めに生えて手前側の歯で止まっていますので、ぶつかっている前の部分をバーで削って歯の頭の部分だけを取り出します。
8. 歯根抜歯
さあ、残りは歯の根の部分だけです。歯の根の部分をてこの原理を用いて抜歯をしていきます。
9. 縫合
歯肉に切開を入れていますので、糸で縫合を行い。傷口が治りやすい状態にします。
10. 消毒・止血
消毒を行い、ガーゼを強く噛んでもらい止血を行います。
11. 抜歯後注意事項の説明
抜歯後の注意事項を説明するのですが、良く聞いて守るようにして下さい。結構、皆さん!聞き漏れがある事が多いです。
完全に埋まっている親知らず(完全埋伏)

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抜歯方法
完全に埋まっている親知らずを抜く場合は、矯正医からの依頼が多いが、顎が成長する前に親知らずを抜歯することもあります。
▼ 完全に埋まっている親知らずの抜歯の流れを見る
1. CT撮影
通常のレントゲンだけですと、3次元的に親知らずの根が下歯槽神経に近いのか?接しているのか?を判断する事ができませんので、術前にCTを撮影して判断する必要があります。
2. 浸潤麻酔
通常の2倍量の麻酔を親知らずの周りに打っていきます。
初めは、痛みがないように頬の方に麻酔を行い、その後、ある程度麻酔が効いてきたところで、親知らずの周りに麻酔を行います。2回に分けて麻酔を行うと麻酔の痛みが和らぎます。
3. 伝達麻酔
炎症が強い場合や麻酔が聞きにくい場合は、早めに伝達麻酔を行います。伝達麻酔は、親知らずなどの顎の神経節を麻酔液で満たすことより、痛みをブロックしてくれます。
4. 切開
親知らずの周りに歯肉が被っている場合、歯肉が邪魔をして抜歯ができませんので、歯肉をメスで開く必要があります。歯肉を開く前には、骨膜まで切開をきちんと入れて、歯肉を開きやすくします。
5. 剥離
メスを入れた歯肉を剥離子で開いていき、親知らずをしっかりと露出させます。この際にしっかりと親知らずの顔が見えるように剥離をしておくと後々抜歯後スムーズに進みます。
6. 骨削
親知らずを覆っている骨を削ってとって行きます。きちんと親知らずの顔を出すのがポイントになります。
7. 歯冠分割
親知らずが斜めに生えて手前側の歯で止まっていますので、ぶつかっている前の部分をバーで削って歯の頭の部分だけを取り出します。
8. 歯根抜歯
さあ、残りは歯の根の部分だけです。歯の根の部分をてこの原理を用いて抜歯をしていきます。
9. 縫合
歯肉に切開を入れていますので、糸で縫合を行い。傷口が治りやすい状態にします。
10. 消毒・止血
消毒を行い、ガーゼを強く噛んでもらい止血を行います。
11. 抜歯後注意事項の説明
抜歯後の注意事項を説明するのですが、良く聞いて守るようにして下さい。結構、皆さん!聞き漏れがある事が多いです。